紺野様
われわれの会社はデジタルマーケティングエージェンシーと位置づけております。つまり、オンライン上での集客をお手伝いしている会社です。
ユーザーがデジタルの世界でどういった行動をしているかをキーととらえた結果、「検索」と行動を中心にソリューションを提供しはじめたことがきっかけとなっています。
今では、リスティング広告やSEO対策といったことにとどまらず、分析解析ニーズにともなった収益化としてはLPOやFEOも対象です。
ユーザーが接触するところに関してはソリューションを提供したいと取り組んでいますので、ソリューションの数は広がっていっています。
覚田
以前から思っていたのですが、御社の場合はユーザーを中心としてのソリューションを提供しているように感じていました。
それは、最初のサービス提供の考え方からきているのでしょうか?
紺野様
元々、ユーザーが検索エンジンで探しているワードをマーケティングすることを起点とした会社なので、そうなっていると思います。
ユーザーの行動がベースとなっているというところは、他の会社とは違っていると思っています。
例えば、検索結果画面に出てくるものは、すべて取り扱うべきだと考えているので、Jワードを取り扱っています。
モバイルでは、検索結果に公式検索でしか出てこない枠があるので、他社とのアライアンスを組んで、公式化サービスを提供をしているということになります。
覚田
昔から、SEM(検索エンジンマーケティング)=リスティング広告と言う人がいますが、SEMはオーガニックと検索とサーチワードなど両方を含むと思うのです。
そして、同時に見たり比較してみたする必要があると思います。
紺野様
はい、その通りだと思います。
検索画面に出てくるものも全てをマーケティング対象にすべきだと考えています。
9年くらい前に検索ニーズについての取り組みを始めました。
それから、だんだんと激化してきて、3年後にはそのような考え方で取り組んでいました。
当時、SEMと呼ばれていたのは、まさにリスティング+SEOでしたが今は違います。
検索以外にユーザー行動をともなってきたことにより、進化しています。
言語解析という領域で考えると、例えば、コンテンツマッチの情報は文語に近いですよね。
検索連動型と行動連動型では、明らかに違う言葉での入札が必要となってくる訳ですから、検索ボックス以外のワードの考え方が必要になってきました。
通り一辺倒のテキストのものから、ユニバーサルサーチ/ソーシャルサーチ/リアルタイムサーチなど、ウォッチングしているものが変わってきています。
過去と違い、そのためのいろんなツールを使っています。
ブログ解析ツールであれば、関連するブログにクローラーを回しながら単語を収集し、マーケティングするとかです。
アドテクノロジーの進化によって、提供していくものも変わっていますね。
紺野様
リクルートさんとSEOの次世代研究をされているというのを聞いて興味を持っていました。それがきっかけです。
その後、アイレップが福岡支店を作るにあたり、福岡を地盤においている会社だったことから、一度、お会いしたいと思っていました。
ご紹介いただけるきっかけがありましたので、よい機会となりました。
紺野様
ペンシルのオフィスにお邪魔したのですが、壁いっぱいに様々な資料が貼ってあり、手書きのものとか、コンサルティングで使用をしている資料などを拝見できて、とても真新しい感覚を覚えました。
もともと営業会社ではないと思っていたけれど、ペンシルさんの顧客への向き合い方とか、企業の考え方とかがすごく出ていて、何事も真剣に取り組まれている企業なんだなと言う印象でした。
その後、覚田社長と話をしてみたときに、より具体的に顧客に向き合って姿勢や研究熱心なところがが感じ取れて、刺激となりました。
紺野様
スマートチーターは初見でみたところ、わかりやすい。と思いました。扱ってみたいと直感的に感じました。
実際に、詳しい話をしてみて、ビーコン型(タグ式)ではなく、アクセスログで解析やっているということで、これはニーズがあると思いました。
わかりやすくて、タグの設置が必要ではなくアクセスログ式で、料金体系が柔軟で、クライアントに提供していけるなと思ったのです。
アクセスログ式では、ずいぶん前に、clicktrackを使っていたことがあったのですが、以前は解析が大変だった印象がありましたし、それ以外ではアクセスログ式のツールは印象にありません。
しかし、「久しぶりにみたな」という感じで、アクセスログ式の良さを改めて考える機会になりました。
覚田
コンサルティング会社としてサイトを分析するというのは、とても重要な事だと考えています。
私たちの欲しいデーターを瞬時に正確に、そして簡単に手に入れる為には、ログ解析を独自にしなければならないと思い開発しました。
紺野様
正しい情報をデータ化していき、比較をするということが最大のポイントだと思っています。
過去データを反映し、施策に対しての結果検証ができるところは非常によいと思います。
SEO的な部分に関しても、意外と海外ツールなどでは自然検索とペイドを分けて考えられる点があまりないので、その点も特徴的だと思います。
後は、本来は見ていくべきクローラー情報などの点に関しては、タグ式では排除した状態になっているので、スマートチーターだと分析できるのはよいですね。
EC系サイトでマルチエントランスとか言いますけど、そういったものが実現できていないものも多々あると思います。
そのためには、クローラー分析は欠かせないと思います。
覚田
そうですね。SEOを行う時に内部対策を行ったりLPを創ったりなどの改善をしても、検索エンジンのクローラーがページデータを取得してくれなければ、上位表示どころがまったく検索結果に表示もされない。
そこで、クローラーの訪問頻度を分析したり、訪問されやすいページの分析、まったく訪問されないページの分析をペンシルで行ってきましたが、そのノウハウをツールにしたのがスマートチーターのクローラー分析です。
その他でも、アクセスログ式だと過去と現在の比較ができたり、新しい情報を過去にも反映ができるので、どんどん正確になっていくところが特徴だと考えています。
紺野様
そうですね。タグ式とログ式の両方をいれて、それぞれの特徴を生かすのもよいと考えています。
過去データをしっかりみたい というニーズはありますし、SEOをやるのであれば、過去の資産に有効な情報があると思います。
グーグルアナリティクスが出てしまったことで無料で使えることができることが広まっているが、システム的な問題でタグを設置できないケースもあるので、お客様によってはニーズが十分にあります。
覚田
では、スマートチーターの価格についてはどう思われますか?
紺野様
タグ式のアクセス解析は複数提供をしていますが、従量課金についてはコストに対する点を予算の関係から気にされる企業様もいらっしゃいますし、そういった面がクリアなのは助かりました。
制約事項はあると思いますが、価格がある程度一定なのはいいですね。クライアントでは、従量課金に理解をしてもらえない場合もありますから。
覚田
タグ式の場合は、リアルタイムにデータを収集する必要があるので、タグデータの収集サーバーが必要で、その分、コストが必要なので、タグ式だとアクセス数が増えれば増えるほどサイト分析の費用があがっていくことになると思います。
紺野様
タグ式の発売当初は、リアルタイム性みたいなことを詠っていたと思うのですが、じっくり解析をするという点では、リアルタイム性は重要ではないと思います。
アイレップでも多くのタグ式の解析ツールを取り扱っていますが、今回は、ログ式であることで取り扱う意味があると感じています。
紺野様
そうですね。きめ細かい対応をやってもらえることを期待します。
御社が日本で作っていることで、そういった対応も期待できると思います。
他には、SEO流入とペイド流入を細かく分析していけるようにしていけると良いなと思います。
今までSEOというと「順位」という点がクローズアップされることが多いと思いますが、本来は順位→流入→コンバージョンという点での視点が重要だと考えています。
世界的に見てもそういったツールはないので、強化できるといいなと思います。
あとは、ユーザー行動分析の強化ができると面白いなと思います。
今後、両社でいろいろな研究開発分野での協業できることが機能としてリリースできてくることが成果になってくると思います。
覚田
スマートチーターは、企画から開発、運用まで全てをペンシル社内で行っていますので細かな対応や要望も聞いていけると思います。
開発スピードも上がり、5.0から6.0へのバージョンアップは半年で24個もの新分析メニューを開発し100以上の機能を追加することができました。
紺野様
アイレップとしては、幅広いソリューションを提供していきたいと思っているので、その点ではアクセスログ式のサービスを取り扱えて良かったと感じています。
また、今後も技術協業もしていく予定ですので、よりお互いのスキーム効果が出てくると考えています。
覚田
お忙しい中、ありがとうございました。
引き続き、スマートチーターをよろしくお願いいたします。